債務整理相談から受任まで-必要な資料など
法律事務所とのコンタクトでは、まず相談を経て債務整理受任ということになりますが、その受任まではどんなことを相談していくのでしょうか。私の時の経験も踏まえて明らかにしてみましょう。
もちろん、法律事務所によって違う部分もあるでしょうが、大きな違いがあるわけでもなく、おおよそこんな感じで進行してきます。
ファーストコンタクト時に相談のアポ取り
特定の法律事務所へのファーストコンタクトは、メールフォームからか電話になるかと思います。
法律事務所の公式HPにあるメールフォームをご覧になっていただければお分かりになると思いますが、非常に簡素で、詳細は全く分かりません。これだけで「どうやって解決してくれるの?」と聞かれるのも酷な話です。
もっともっと債務状況がわからないと債務整理云々の話ではないことは素人目でもわかります。
まさに、ファーストコンタクト、「ご挨拶」にすぎず、本格的な相談はのちになります。ファーストコンタクトが電話の場合でも、そのまま本格的な相談に入ることはないようです。基本的には、メールフォームにしても電話にしても、ファーストコンタクトの際に本格的な相談のアポを取るような形になると思います。
以下、多重債務問題を解決することを前提に相談に入るわけですが、嘘や隠し事は無しでいきましょうということを第一の注意点として挙げておきたいと思います。
相談というもの、すべて解決するにあたって必要な事です。事実と違ったことがあると、のちに支障があるのはわかりますよね?決して虚偽や隠し事はせず、正直に申告しましょうね。
借金問題解決に必要な資料とは
それでは、相談の際に、解決の判断材料として必要な資料について、いくつか挙げていきます。
債権者一覧表
まずは、債権者一覧表が必要になります。
法律事務所に相談してくるぐらいですから、借金先は一つではないはず。きっと、2社3社4社、あるいはもっとかもしれません。だから、一覧表を作成して、どの債権者から借金をしているのかをまとめて整理しておく必要があります。
債権者一覧表は、相談時に聞き取りで作成されるパターンが多いと思います。ので、依頼側も、あらかじめ債権者一覧表を作成しておくと良いと思います。どうせ必要なのですから、その方がスムーズに事は運ぶはず。簡単なメモ書きだけでもいいと思いますよ。
必要な項目は、
- 債権者名
- 支店名
- 住所、電話番号
- (その時の)債務額
- 初回借入年月日
- 保証人の有無
あたりですね。
私の時も作成しました。相談時に聞き取りで作成しました。
No. | 債権者名 | 支店名 | 電話番号、住所 | 債務額 | 初回借入日 | 保証人の有無 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
また、この相談時点で完済していた借入があれば、それも申告しましょう。
過払い金が発生している可能性がありますから。
資産の有無
債務者の資産、の確認も必要になってくるでしょう。
不動産、自動車、生命保険の加入の有無、退職金など。
多重債務になった経緯
一見、関係ないと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。どの債務整理にするかで、この理由如何でできない場合があるのです。
だから、しっかり、正直に申告しましょう。
手取り収入や返済に回せる額、住宅ローンの有無など
いくら収入があるか、(月々、ボーナス)、いくらまで返済に回せるかなど、申告する必要があります。
もちろん、これは残債務の返済に関係してくるわけです。いわば、返済計画の一丁目一番地になるわけで。
例えば、住宅ローンの抱えていたりすれば、それも考慮しなければなりません。自動車ローンも然り。これらをどうするかによって、採り得る方法も変わってくることもあります。
また毎月、いくら返済に回せるかも、無理のない形でなければなりません。せっかく、債務整理したのに、ここでまた返済がつらいなんてことになったら、元も子もありません。
現実的考えて、ムチャな返済計画は禁物ですね。
では次のページで。