個人信用情報開示を体験した

2018年6月3日

浜松町駅

個人信用情報は自分で開示できます

「任意整理によるデメリットは?経験者は語る」や「すでにブラックに載ってたら?それは債務整理の良いキッカケ」にあるように、任意整理をすればブラックリストに名前が載ります。

この情報を「異動情報」とか「事故情報」とか言いますが、自分で確認したくありませんか?私は確認したくて実際に閲覧しに行っていました。このページではその時のレポートを掲載します。

もう結構前のものなので、現在とは機関や閲覧方法が異なる場合があります。詳しくは各個人信用情報機関のHPで各自ご確認ください。

ここからが体験レポートです

有給取って個人信用情報開示へ

6月26日。東京は浜松町。

梅雨の合間、曇り空だが蒸暑い。今日は、有給を取って個人信用情報の開示に来た。JR山手線浜松町駅の改札を出た。 駅を出るとそこは浜松町貿易センタービルだ。思わず見上げてしまう。高いよね。

う~ん、ちょっと緊張するかも。別に悪いことするわけじゃあないし何てことないと聞いてきたが、やはり緊張する。何でもそうだが、未知の体験をする直前は緊張するものだ。

事前にネットで場所を調べて地図をコピーしてきたので、それを見ながら目的地を目指す(だいたいこのあたりでした)。


大きな地図で見る

なぜか、同じ方向を歩く人の中で目的地が同じそうな人を探している自分がいる。ああ、この人は違うな、この人はオレと同じ所に行くのかな・・・それに気づいた時、やっぱり不安なんだ、孤独を感じているんだ、と思ってしまう。

JDB到着!

まあ、そんなこんな5分ぐらい歩いただろうか、目的地に着いた。
『(株)ジャパンデータバンク』。ここが目的地だ。まあ、よくあるテナントビルだ。

浜松町の街並み

古くも新しくもないが、1階は薄暗くて狭いってところもよくあるパターン。

ここは、全国信用情報センター連合会の施設らしい。ここで全国信用情報連合会加盟業者と、テラネット加盟業者との取引情報を照会出来るそうだ。殆どの消費者金融はこの二つのどちらかに加盟しているそうだ。オフィスと開示室は別建物にあって、当然開示室へ向かう。オフィスには用はない。テナントビルの2Fにあるので、エレベーターへ向かう。エントランスにいる警備員と目が合う。

「うっ!気まずい」と、思っているのは自分だけなのだろう。
2Fに着き、エレベーターの扉が開いた。丁度正面に小さな受付窓口がある。なんか、街医者みたい。まさに「小窓」だ。開示請求に来ていた(と思う)人が2人いた。中年と若い男性が2人。どうやら、2人は他人らしい。思わず、顔を見てしまう。何となく、無意識に見てしまう。エレベーター出口から受付窓口まで約5メートル。まっすぐ、最短距離で到達した。
中年のオジサンがいた。

「情報開示ですか?」
「は、はい。」
「では、コレに記入して身分証明になるものと一緒に持ってきてください。」

渡された紙には『信用情報(全情連・テラネット)開示請求書』と書かれてある。
これに、氏名・住所・生年月日・電話番号・押印(サインでもOKですが、できれば三文判で大丈夫なのでハンコは持っていった方がいいです)、そして開示請求理由と誘導元を記入し、再度窓口へ。

本人確認をしたら、「アチラの部屋で少々お持ち下さい。」と別室へ。

開示室へ

部屋に入ると、パーテーションで区切られたテーブルとイスが7,8組。それなりにプライバシーに配慮されているようだ。何人かが開示を受けているようだったが、一番奥が空いていたのでそこへ。イスに座って2,3分経ったころだろうか、受付をしてくれたオジサンがさっき書いた開示請求書を持って現れた。

開示室

「○○さん、住所変わってませんか?」  
確かに、半年近く前に引っ越した。

《ナンだよ、引越しちゃいけねぇのかよ!》
と心の中でケンカ腰。今思えば、緊張していて動揺してたんだろう。

「はい、半年ぐらい前に引っ越しました。」
「前の住所、覚えてます?」  《ハハン、住所を聞く気だな?》

「多分・・・覚えてると・・・」
 
「教えていただけますか?」 《知ってんだろ?》

「えーっと、○○の××だったかなぁ」
「はい、わかりました。」

そう言って、また戻っていった。ちょっと肩透かし。
取引情報の住所と現住所が違っていたため、確認に来ただけのようだった。

開示書とご対面

オジサン、数分後に再度登場。やっと席に座る。これから始まるようだ。初めて見た書類も持っている。書類を渡された。透かしの入ったような4枚綴り。1,2枚目は全情連加盟業者との取引記録、3,4枚目はテラネットとの取引記録だった。書式が違うのだが、記されてる内容自体は同じだ。

個人信用情報登録時の住所・氏名・生年月日・・・etcとお決まりの個人情報と、勤務先・そこの電話番号も記されていた。 そして、肝心の情報には貸付金額と現在の残高金額が記されている。僕の場合、ブラック情報は2社掲載されていた。T社、A社。情報自体は、4社。4社合計で残債務額116万6千円だ。ブラック情報の2社は、長期延滞した業者だ。よかった、その他はブラック情報がない。

開示書

特定調停や任意整理の場合は、ごくごく例外を除いてブラックに掲載されるそうだ。2社がブラックだろうが4社がブラックだろうが、この際ブラックには違いはない。 淡い期待はムダだったみたい。まあ、そのつもりだったのでいいけど。とにかく、〆日の関係で残債務が多少違う場合もあるそうだが、これが最新情報。一番右の欄に『異動参考内容』『異動参考発生日』とある。
これは、取引に何の問題もなければ付かないが、何らかの事故があると付く項目らしい。僕の場合、少なくともあと4年以上はブラック情報が掲載されている。道のりは長い。
続いて、テラネット。
ここには何も記入されてない。ということは、テラネット加盟業者との付き合いはなかったということだ。一通り目を通したら、オジサンが口を開いた。

「何か不明な点はありますか?」特に無かったので「特に・・・」と。

肩透かし・・・

そしたらオジサン「では」と戻ってしまった。

《帰っちゃうのかよ!》
 随分アッサリしてんじゃん!

隣の部屋では、係の人が色々説明している声が聞こえる。確か、僕が入室した時から話していたっけ。まあいい。自分にはどうでもいいこと。

そして、なにか肩透かしを食らった気分でビルを出た。緊張していた自分がバカみたいだ。ここにはもう用はない。特別居心地が悪いわけではないが、できれば長居はしたくない。さっさとJDBは後にした。

暫く路上で開示情報を眺めていたが、記されていることが変わるわけでもない。自分で返済しているのである程度は状況は把握していたし。

《チョロいな・・・》

そんなことを思いながら浜松町駅へ向かった。

3次会感覚で銀協へ

随分アッサリ終わってしまったので、何だか物足りない。

まだ時間があったので、もう1軒行くことにした。とまあ、3次会感覚で山手線に。店は探さなくていい。行き先は決まっている。とりあえず、東京駅だ。

東京駅改札

大手町交差点にほど近い、『全国銀行個人信用情報センター』。 これは、全国銀行協会の施設で、場所も協会ビルの隣にある。


大きな地図で見る

なぜ、そんなこと知っているかというと、最初は全国銀行協会ビルに入って「信用情報センターはドコですか?」と警備員に聞いたからだ。

「隣です。」

という若干冷たげな返答。顔を赤らめながら隣へ。 1Fフロアだ。

いざ開示へ

扉を開けると、さっきのとことは違い、なんか明るい感じ。 明るいって言うか、普通のオフィスのようだ。 そして、カラオケボックスのようなカタチの受付へ。

受付

すると、今度は中年のオバチャンが対応してくれた。「情報開示請求ですか?」二度目なんで慣れたもんだ。

堂々と「はい!」

すると「では、ソコの券売機で券を買ってください」《なんだよ、ここは松屋じゃないだろ?ってか、金取るの?》

ここだけ気持ちがコトバに出てしまい、「お金・・・ですか?」と聞いてしまった。
さっきは無料だっただけに、思わず出てしまった。

まあ仕方ない。500円を投入して券を発行し、請求書に記入。 待っている間、個人業者らしき人がひとり来た。 実際、個人業者かどうかは知る由もないが、そんな風の人。だって、キッチリしたカジュアルに高そうなブリーフケースを持っていたから。

《ああ、大変なのかなぁ・・・》なんて思いをめぐらした。
個人業者さんにとっては、まったくもって余計なお世話である。

そうこうしているうち、さっきのオバサンがやってきて、フロア内にあるガラス張りの小さな部屋へ案内された。言い忘れたが、ここでは銀行系消費者金融と今回は行けなかった『CIC』の情報も開示できた。 内容的にはさっきのところと同様だ。

Q社だけ関係があったのは知っていた。 ただ、ここは実質上延滞はない。なぜなら、整理後、残額一括で完済している。 よって、事故情報はない。コチラのオバサンは、丁寧に色々説明してくれたが、殆ど覚えていない。わかっていたことが記録上で確認できたことにホッとしていたからだ。

オバサンは「よかったら念のためにCICさんに出向いてみてはいかがですか?」
なんて親切にアドバイスしてくれたが、時間もなかったし、疲れたし。

「いや、また日を改めて行ってみます」。
オフィスに入ってから、ものの10分ぐらいだったろうか。ここもアッサリ済んだ。

しかし、それなりの充実感を感じて地下鉄大手町駅へ通じる階段を下りた。
券売機で券を買ったので、帰りに最寄り駅の松屋で牛丼でも食って帰ろうと考えながら。

牛丼と卵

本日、時間切れ

こんなカンジです。

レポート内でもその感想を綴ってますが、一言で言えば「どってことない」です。個人信用情報の開示請求する理由は色々あるそうです。僕のように債務整理後の確認というのもありますし、クレジットカード申請を断られた理由を知りたくて来る人も多いそうですよ。
おそらく、こんな施設があるってことを知らない人も多いんじゃないかと思います。僕も当初は知りませんでしたから。何かしら、自分の取引信用情報を知りたい人は利用してもいいんじゃないかと思います。
それと、今回は時間の関係で2軒だけでしたが、東京は他にも『CIC』『CCB』があります。それぞれ加盟業者によって違うので、ご自分で調べて出向いてみればいいと思います。すべて、社名でネット検索できますよ。

そして、必ずしも本人でなくとも、例えば配偶者とかでも開示はできるようです。詳しくは、各HPから確認してみてください。