任意整理のデメリットを経験者が語る

2018年6月17日

任意整理のデメリットは何?

任意整理って、債務整理の中では最も融通が利くし特有のデメリットというものがないのですが、全くないというわけではありません。私管理人は実際に任意整理の経験者なので、その辺のデメリットも経験しています。というわけで任意整理の唯一のデメリットとは。

クレジットカードが作れない

このデメリットは任意整理に限らず、債務整理その他でも発生するものなのですが、一定期間、クレジットカードが作れなくなります。平たく言えば、原則として借金ができなくなります。

任意整理後の一定期間、ローンを組むことができないしクレジットカードを新規で作ることもできません。だから、平たく言うと借金ができなくなると言いました。

なぜそうなるの?

これは任意整理をしたことによって、その人の個人信用情報に「異動情報」なる事故情報が記載されたためです。いわゆる「ブラックリストに載った」のですね。

任意整理のような債務整理は、当初の契約通りの履行ではありません。債務整理によって返済の形が変わってしまいました。だから「要注意人物」ということに苗うのです。その他にも長期の延滞などにも事故情報は掲載されます。

掲載期間は?

任意整理ですと、「5年を超えない期間」。この情報は、その貸金業者だけでなく、他の業者も事あれば閲覧することができますので、カードの新規申込などがあればわかります。情報は共有されていますからね。

ブラックリスト

「裏技」がないとも言えなくもない

任意整理後の5年間、本当にあらゆる借金はできなくなるのでしょうか?まず、新規ではどこも貸してくれません。正規の業者は貸してくれないというよりも貸すことができません。

ただし、既存のカードは使える可能性はあります。任意整理って整理する業者を任意で選べるんですよね。だから「任意整理」ていうんです。

これは私の経験ですが、銀行のキャッシュカードでキャッシング機能が付いているものは任意整理せずにそのまま使っていました。銀行カードも使えないとなると困りますからね。

ここにもキャッシング借金があったんですが、口座から自動引き落としなんでそのまま放っておいたんです。で、1年ぐらいで完済になり、そこから数か月して「ところで。キャッシングできるのかな」と思って試しにやっていたんですが、普通にキャッシングできたんですね。

この時、まだ任意整理から2年弱しか経過していませんでした。つまり、任意整理直後からずうっと利用はできていたようなんです。私は、この時だけしか利用はしませんでしたが、借りようと思えば使えたと思うのです。

これはたまたまなのか、絶対大丈夫なのかはわかりません。銀行カードだったからかもしれません。普通に考えれば利用停止になってもおかしくありませんから。

おすすめはしませんけど、任意整理はしない自由もありますから、1枚だけ残しておくことも可能ではあります、ダメもとで。

代替案がないこともない

また、お金を借りすことはできませんが、講座に預金があればクレジットカードのように振舞える場合があります。

「デビットカード」って聞いたことありませんか?

キャッシュレスカードであるのはクレジットカードと同じですが、違いは借金ではないこと。銀行口座と連動ですから、残高がなければ決済はできません。

デビットカードの画像

私も一時期よく使っていました。もともとクレジットカードで買い物する習慣がなかったのでリアル店舗では殆ど使いませんが、ネット決済では今でも重宝しています。もちろん、キャッシングはできません。審査については、新規口座開設ができる程度の信用があれば作れますから簡単ですよ。

あなたはこのデメリット受け入れられる?

いかがでしょう?
任意整理の、これが唯一と言って良いデメリットです。もっとも、これは任意整理だけではなく債務整理をすればこうなるもの。他の債務整理にはその他デメリットがありますが、任意整理はこれぐらいです、繰り返しますが。

もちろん、このデメリットが他人にバレることは基本的にはありません。自分でばらしたり、身近の人にローン組めないことを怪訝に思われる可能性はありますけど。そういうシチュエーションがなければ、誰にもバレませんよ。

これがイヤで今のままで耐えるというのも選択だし、もう辛いので任意整理する、このデメリットを受け入れるというのも選択。一定期間我慢すれば復活はするので、それほど大きなものではないとは思いますけど。